喫禾了を立ち上げるにあたり、筆者がとてもやりたかったことのひとつが、
オリジナルの飯椀づくりのプロジェクトです。
といっても、ただ形としての飯椀を作りたいということではなくて、
喫禾了のコンセプトに賛同いただける方々とのチーム作りが必要で、
どこをどうやって目指すか、という目線をひとつにできる方々との連携をいかにつくるかというのが最初の大きな課題でした。
発案のきっかけは、喫禾了のコンセプトにもとづきます。
「お米のある日常と、当たり前のことを尊ぶ」
ここに繋がることとして、ご飯をいただく日常使いの器は、とても大きな意味を持ちます。
しかしながら、よい器に愛着をもって、丁寧に食事をいただくということは、
本来あるべき姿でありながら、すでに当たり前ではなくなっているのかもしれません。
だからこそ、
❖器はだれがどんな風に作っているのか、よい器とは、何を指すのか
❖お米のプロからみた器のあり方とはどんなものか
❖それらを、次世代の中心世代はどう感じるのか
とうことを、プロジェクトメンバーの目線を盛り込みながら、
制作過程を追いかけるプロジェクトを立ち上げたいと思ったのでした。
本プロジェクトでは、木地に漆をほどこした、木椀に照準を合わせます。
それには大きな理由がありますが、それはプロジェクト内の過程にて、
お伝えしていくことといたします。
結果、このコンセプトに賛同いただいた構成メンバーです。
[米農家] 岸田ライスファーム 岸田健(Takeshi Kishida)
https://r.goope.jp/kishidaricefarm
[器作家] 色 英一(shiki eiichi)
https://labo-style.com
[次世代代表] 田中壱之介(Ichinosuke Tanaka)
そして[喫禾了]が、そのプロジェクトを進行させていただきます。
プロジェクト内では、およそ1年を目安に、色英一氏の制作過程を追い、
途中にメンバー間の議論も公開しながら、お知らせをしてゆきたいと思っています。
日本人の私たちが感じ得ること、次世代に残していきたいこと、
日々の生活にこそ、日常の中にこそ、あるのだと思います。
どうぞお見守りくださると幸いです。